FPコラム 2 - 2005.9.2

 私が考える独立系FPのビジネス


話を分かりやすくするため、架空の人物に登場してもらいます。

まず、ある優秀な中堅不動産販売会社営業マンのAさんです。

Aさんは、毎日忙しく、お客様の夢の実現のお手伝いのため、意欲的に仕事をこなしています。ただ、会社の提示するノルマに追われて、多少無理な販売をしてしまうこともあり、そのことにいつもストレスを感じています。

つぎに、ある若手公務員のBさんに登場してもらいます。


Bさんは、毎日忙しく、市民の幸せを考え、意欲的に仕事をこなしています。ただ、公務員は身分の保証があり、役所全体としてサービスの質が低下してしまっていることを、Bさんはとても憂慮しています。

さて、AさんとBさんの悩みは、どこから来るのでしょうか。私は、AさんとBさんの仕事のかたちから来るものと考えています。

Aさんの仕事のかたちは、不動産が売れなければ、顧客からの報酬はゼロです。ノルマに追われて、多少無理な手法を使ってしまったとしても、私は、いたしかたないと思うのです。なぜなら、Aさんにも生活があり、養っていく家族がいるのです。

一方、Bさんの仕事のかたちは、すでに税金から報酬をもらっているので、その後のサービスはどうであれ、報酬は変わりません。Bさんは、市民の幸せを考え、市民のためのいろいろなサービスを提案しましたが、ことごとく上司に却下されてしまいました。そんなサービスは必要ないという理由で…。私は、こんなBさんにもっともっと活躍してもらいたいと思います。

話を本流に戻します。

私の考える独立系FPのビジネスは、AさんとBさんの悩みを解決するものです。

独立系FPのビジネスの報酬体系は、主にフィー(相談料や顧問料など)とコミッション(仲介手数料など)から成ります。フィーをいただくことで、コミッションがなくても最低限の生活はできます。また、コミッションがあることで、サービスの質の向上に努力するようになります。


そして、いちばんのメリットを享受できるのが、このようなサービスを受けるお客様です。私の独立系FPのビジネスの理想は、フィー2分の1、コミッション2分の1です。このバランスがいちばん相乗効果を生むと思います。

冒頭で「私が考える」と題しましたが、実はすでにこのような独立系FPのビジネスを展開する会社や個人が、関東圏を中心として、全国に急速に増えています。中立性を保てるフィーとコミッションの比率について、考え方はまちまちですが、金融機関等で活躍されているFPの方と区別して、「独立系」と呼ばれています。

ここまでお読みになり、独立系FPの提供するサービスを受けてみたいと思われた方は、いろいろなホームページをまわって検討してみて下さい。きっと親身になってマネープランの相談に乗ってくれる独立系FPが見つけられると思いますよ。




      



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