● 講義終了後の雑談 〜家計を助けるお金の知恵〜 ●
第3話 全国の家計の平均像とは?
第1講と第2講のサンプル画像の項目と数字は、テキトウなものを入れてしまいましたが、今日は、全国の家計の平均像について、お話ししようと思います。
全国の家計収支の実態は、国が行っている「家計調査」を見てみるのが、良いと思います。
この「家計調査」は、調査対象の世帯に家計簿をつけてもらう方法をとっているそうです。結構、地道な調査なんですね。
さて、その内容ですが、平成16年の全国の勤労者世帯(いわゆるサラリーマン世帯)の1ヶ月の平均の収支状況は次のようになっています。なお、千円未満は四捨五入しました。
(平成16年・家計調査年報より)
世帯人員(人) |
3.48 |
世帯主の年齢(歳) |
46.4 |
実収入 |
530,000 |
勤め先収入 |
501,000 |
世帯主収入 |
437,000 |
世帯主の配偶者の収入 |
56,000 |
他の世帯員収入 |
9,000 |
事業・内職・その他収入 |
29,000 |
非消費支出 |
85,000 |
可処分所得 |
445,000 |
消費支出 |
331,000 |
食料 |
72,000 |
住居 |
21,000 |
光熱・水道 |
21,000 |
家具・家事用品 |
10,000 |
被服及び履物 |
15,000 |
保健医療 |
12,000 |
交通・通信 |
47,000 |
教育 |
20,000 |
教養娯楽 |
34,000 |
その他の消費支出 |
80,000 |
黒字額 |
114,000 |
金融資産純増 |
76,000 |
土地家屋借金純減 |
28,000 |
その他の純増 |
10,000 |
ちなみに、ここでいう収入は、ボーナス等も含めた年間収入を12で割った1ヶ月当たりの平均値です。
非消費支出というのは、所得税・住民税などの直接税と社会保険料などのことをいいます。
消費支出のうち、その他の消費支出が大きいですが、内訳には、理美容、たばこ、こづかい、交際費、仕送り金などが含まれています。
家賃は、住居に含まれますが、住宅ローンの返済は、土地家屋借金純減に含まれています。土地家屋借金純減は、全体だと、上の図のように28,000円となっていますが、住宅ローン返済世帯のみの別のデータでは、101,000円となっています。
生命保険の掛け金は、金融資産純増に含まれていますが、生命保険の実態については、生命保険文化センターという機関が詳しく調査していますので、いずれお話しする機会があるかもしれません。
上記データを参考に、家計のバランスを考えてみるのも良いかもしれませんね。
なお、平成16年・家計調査年報は、総務省・統計局のサイトからエクセルデータをダウンロードできます。
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