● 講義終了後の雑談
〜家計を助けるお金の知恵〜
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第7話
家計簿を
あっという間につけられる方法。
今年から家計簿を頑張ろうと思ってはいるけれど、「三日坊主」で終わってしまいそう・・・という方へ
家計簿を月1回・1〜2時間でつけられる方法もありますよ。
この方法は、エクセル家計簿ならではの方法でもあります。
家計簿は、3日分だけでは何の意味もありません。
もし、3日で終わってしまうのなら、これを月1回にして、3ヶ月間続けてみませんか?
今日は、エクセル家計簿フォームを利用して、月1回だけ集計する方法をご紹介します。
この方法を【日々の作業
】
と【月1回の作業
】
の2ステップでご説明していきます。
【日々の作業
】
一般のご家庭であれば、支払い手段は、おそらく、次の3つになると思います。
それぞれについて次の作業を行います。
@現金支払
レシートがもらえるものは、必ずもらうようにして、保管しておきます。
A口座引落
電気・ガス・水道・電話などの自動引落のお知らせが届いたら、必ず保管しておきます。
Bカード払い
カードの利用明細書が届いたら、これも必ず保管しておきます。
@〜Bの書類は、クリアホルダーなどに入れて、まとめておくと良いでしょう。
ここまでは、保管するだけの話なので、実質的に時間はかかりません。
そして、月の末日に財布に残っているお金をメモしておきます。
(アバウトでもOK)
【月1回の作業
】
例えば、その月の集計(月締め)は、翌月15日までに行うというように、決めておきます。
月締めで用意するものは、パソコン(エクセル家計簿)と次の3つです。
@記帳済みの預金通帳
A月末の財布残高のメモ
B保管しておいたレシート・明細等
費目の決め方は、例えば、つぎのような感じで良いと思います。
食費、日用品、被服費、家賃または住宅ローン、電気・ガス、水道、固定電話、携帯電話、インターネット、電車・バス、ガソリン、生命保険、塾・習い事、趣味娯楽、交際費、こづかい、その他
必要に応じて、追加したり、まとめたり、削ったりして下さい。
食費、日用品、被服費などのレシートの数字は、エクセルの別のシートを使って、オートSUMで合計しておくと便利です。もちろん、電卓やそろ盤を使って合計しても良いと思います。合計したそれぞれの数字を、エクセル家計簿に入力します。
通帳から数字を拾えるものは、そのままエクセル家計簿に入力します。カード払いのものは、購入日ではなく引落日を基準にして利用明細書を見ながら入力します。
つぎに、預金残高を合わせる作業です。
ここは、少しテクニックのいる部分です。
・・・
まず、残高を合わせる普通預金口座を決めます。
おそらく、給与振込み口座を中心に、お金の出し入れを行っている方が多いと思いますので、この口座に残高を合わせるものとして、説明します。
エクセル家計簿フォームの差引計の下は、資金移動、使途不明、残高調整、そして、預金残高となっています。
これを順番に説明していきます。
@資金移動
定期積立など給与振込み口座から他の口座に移動する金額
→ −(マイナス)で集計します。
他の口座から自動引落されている電気・ガス・水道料などの金額
→ +(プラス)で集計します。
A使途不明
家計簿の預金残高が給与振込み口座の月末残高より大きい場合の差額
→ −(マイナス)で集計します。
家計簿の預金残高が給与振込み口座の月末残高より小さい場合の差額
→ +(プラス)で集計します。
B残高調整
前月末の財布の残高より当月末の財布の残高が増えている場合の差額
→ −(マイナス)で集計します。
前月末の財布の残高より当月末の財布の残高が減っている場合の差額
→ +(プラス)で集計します。
まず、@〜Bの入力作業をして、預金残高を一致させます。
差引計の下の意味を理解するのが、難しいと思われた方は、とりあえず、上記の説明通りに集計をしてみて下さい。
言葉の説明では、どうしても難しくなってしまいますが、実際に作業をしているうちに、意味が分かってくると思います。
そして、Aの使途不明に集めた差額は、さらに推定調整をします。
例えば、お父さんやお子さんのこづかいなどは、レシートはありませんが、毎月決まった金額であれば、すぐに推定できます。
食費や日用品、交際費などの推定分は、セルに=(レシート分)+(推定分)という算式で入れておくと、あとで推定分の内訳が判明したとき便利です。
このように差額を埋めていく作業を行い、最終的に原因不明の大きな差額が残ってしまった場合は、使途不明として集計しておきますが、ひと月前の話であれば覚えている可能性も高いので、なるべく原因を追究しておいた方が良いと思います。
エクセル家計簿フォームを利用した、
家計簿を月1回・1〜2時間でつけられる方法
の説明は以上になります。
エクセルの操作に慣れている方や経理の仕事の経験がある方なら、この方法は、月1回・30分でも、いけそうです。
お勤め、家事、育児などでお忙しい方は、毎日家計簿のことを考えるというのは、気持ちの面で、負担も大きいと思います。
家計簿は、できれば、楽しくつけたいですよね。この方法なら、ちょっとしたパズル感覚でも楽しめます。
推奨するこの方法は、日々つける方法に比べると、正確さには欠けますが、家計簿は続けることに意味があると思う方は、ぜひこの方法もお試し下さい。
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