● 講義終了後の雑談 〜家計を助けるお金の知恵〜 

第14話 お金が2倍になる不変の法則






今回の雑談は、なかなかインパクトのあるタイトルです。

「お金が2倍になる」、しかも、「不変の法則」とは、一体どんなものなのでしょう。

そんなに簡単にお金が2倍になるわけない、と思われた方、ひょっとすると、森本が何か“ウラ技”を知っているのでは、と思われた方などが、いらっしゃるかもしれません。

しかし、お金が2倍になるというのは、本当は、それほど不思議な話ではないのです。

この「お金が2倍になる不変の法則」は、お金の知恵の分野では、「72の法則」と呼ばれているものです。

この法則は、「72」を「年利(%)」で割ると、複利運用で元本を2倍にできるおおよその年数が計算できるというものです。

例えば、500万円を年利3.6%で複利運用できれば、20年でお金を1000万円にすることができます。

72÷3.6=20(年)

本当に3.6%程度で、2倍になんかなるの?と思われる方もいらっしゃるかもしれません。

このお金が2倍になる法則は、エクセルで簡単に検算することができます。

では、実際にやってみましょう。

まず、下の表をエクセルで新規作成します。





つぎに、薄い黄色のセルに算式を書き込みます。

セルD2(利息=元本×利率)には、 =C2*B2

セルE2(合計=元本+利息)には、 =C2+D2

セルB3(利率=前年の利率)には、 =B2

セルC3(元本=前年の合計)には、 =E2

と算式を入れます。

そして、BからEまでの各列に書き込んだ算式を下方向にコピーします。

具体的には、対象セルを選択して、右クリック→コピーを選択→範囲選択→右クリック→貼り付けを選択、という手順を各列行います。





すると、上のように、本当にお金が2倍になることが分かりました。

この表が作れた方は、元本の5,000,000を1,000,000にしてみたり、利率の3.60%を1.00%にしてみたりして、遊んでみて下さい。

このように見てみると、金利の場合は、3.60や1.00という小さな数字でも、ものすごく大きな要素であることが分かります。

現状は、超低金利政策で、国内の普通預金利息は、ほぼゼロ金利に近いですが、この超低金利政策が変更されるきざしも出始めています。

しかし、金利が上がると、家計は預金利息が増えて嬉しいのですが、国や企業が抱えている膨大な借金の利払いも増えてしまうということで、このあたりは、とても微妙な問題なのです。

金利が上がれば、お金の専門家の活躍の場ももっと広がると思うのですが…

いずれにせよ、エクセルで検算した結果、お金が2倍になる法則は、不変であることが分かりました。

エクセルは、お金の知恵の分野とは、とっても相性の良いソフトです。

アイデア次第で、いろいろな利用法を発見することができますので、エクセルの基礎がまだの方は、ぜひ頑張ってみて下さい。





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