● 講義終了後の雑談 〜家計を助けるお金の知恵〜 

第12話 家計簿の活用法を考える






家計簿をどんなふうにつければ良いのだろう・・・

家計簿をつけてはいるけれど、どう活かしたら良いのだろう・・・

と思われている方は、いませんか?


今日は、私が考える家計簿の活用法をお話しします。

まず前提のお話しとして、家計簿は、家計管理のためにつける訳ですが、皆さんは、家計管理と聞いて、どんなイメージを持たれますか?

私は、家計管理については、2つの視点があると考えています。

ひとつが、短期の視点で、もうひとつが、長期の視点です。

短期の視点は、分かり易く言うと、“節約”です。

家計管理という言葉は、一般的には、短期の視点で使われることが多いようです。

私は、広い意味で捉えて、長期の視点も家計管理に含めて良いのでは、と思っています。

長期の視点とは、分かり易く言うと、“投資”です。

投資というと、マネーゲームのようなものを連想される方もいらっしゃるかもしれませんが、「自分に投資をする」という表現もあるように、ここで言う投資の意味は、はばが広いです。

例えば、資格を取得するために専門学校に通う。というのも投資ですし、リフレッシュのために家族で旅行をする。というのも投資です。

投資は、必ずリターンを見込んだお金です。

資格を取得して、仕事が得られる、というリターンや、家族旅行でリフレッシュして、気持ちよく、日々の仕事に戻れる、というリターンを見込む訳です。

節約一辺倒では、生活にうるおいがなくなってしまいます。

また、投資一辺倒でも、お金が足りなくなってしまいます。

節約と投資は、車の両輪のような役割を果たします。

片方の車輪だけでは、車は、あらぬ方向に進んでいってしまいます。

この両輪をつなぐことができるものが、家計簿です。


と、このように書いても話が抽象的で、結局良く分からないと思います。

そこで、目に見えるカタチにしたものが、家計管理の5点セットです。

まず、短期の視点で家計管理をするツールが、「家計簿」と「家計バランスシート」の2つです。

そして、長期の視点で家計管理をするツールが、「将来資金計画表」、「必要保障額算定シート」、「住宅ローン返済計画表」の3つになります。

短期の視点で、現状を把握しつつ節約をしながら、長期の視点で、いかにお金を投資していくのかを考える訳です。

その中でも、家計簿は、短期と長期のいずれの場合にも、基礎となる重要なものです。


家計簿をどんなふうにつければ良いのだろう・・・

と思われている方は、まずは、家計簿を続けることを考えて下さい。

続ける自信がない方は、月1回の方法がおすすめです。


家計簿をつけてはいるけれど、どう活かしたら良いのだろう・・・

と思われている方は、長期の視点を持ちながら、短期の視点を考えるようにしてみて下さい。

家計管理の5点セットへステップアップしてみるのも、ひとつの方法です。


そして、家計管理ができるようになったら、ようやく、家計の見直しに入ることができます。

適切な家計管理という基礎のない上に、適切な家計の見直しは、成り立たないというが、私の考えです。

家計簿は、家計管理から家計の見直し、というステップで活かすことができます。

家計簿がまだの方は、エクセル家計簿Web講座をご覧になりながら、ぜひ自分専用の家計簿を作ってみて下さい。



家計管理の方法に、ひとつの答えがある訳ではありませんが、以上のお話しが参考になれば、と思います。




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